導入事例 · 特殊車両
ベラルーシのアウトリガーと作業バスケット付きトラクタークレーン
ベラルーシの車両メーカーが、BOB-LIFT SQ5ZA3 ナックルブームクレーンをフロントローダー、アウトリガー、作業バスケット付きのホイールトラクターに架装しました。
- 国
- ベラルーシ
- クレーン
- SQ5ZA3 ナックルブームクレーン
- 最大吊上げ能力
- 5,000 kg
- キャリア
- フロントローダー付きホイールトラクター
プロジェクト概要
ベラルーシの地元の車両メーカーが、BOB-LIFT SQ5ZA3 ナックルブームクレーンをホイールトラクターに架装し、完成した車両の写真を5枚送ってくれました。トラクターはキャブの後ろに赤いクレーンを、前にバケット付きのフロントローダーを備えています。作業バスケットはローダーに載せることも、ブーム先端に取り付けてクレーンバスケットとして使うこともできます。
写真の内容は順に次のとおりです。
- クレーンを格納し、ローダーのバケットを下ろした完成車両。
- フロントローダーに載せた作業バスケット。
- 高圧送電鉄塔の横のヤードに並んだ2台のトラクタークレーン。
- ブーム先端にバスケットを付けてクレーンを伸ばし、アウトリガーを地面に下ろした様子。
- 納車のため低床トレーラーに積まれた2台。
トラクター、ローダー、バスケット、アウトリガーはメーカーの製作によるもので、車両に付いたメーカー自身の表示はここでは繰り返していません。以下の内容は、写真とクレーンの仕様書にもとづいています。
なぜトラクターにクレーンを載せるのか
トラクターは、道路用トラックが苦手な場所に入れます。軟弱な路肩、畑の縁、変電所やポンプ場の周りの未舗装ヤードなどです。前にローダー、後ろにクレーンを備えれば、1台で積込み、運搬、吊上げ、作業バスケットの位置決めができます。小さな荷を扱いながら点在する現場を回るチームなら、本来はトラッククレーンと別のローダーが必要な作業をこなせます。
吊上げ能力を決めるのはアウトリガーとシャシー
クレーンの定格が成り立つのは、下のキャリアが転倒モーメントに耐えられる場合だけです。トラックの場合、BOB-LIFT はクレーンと一緒にアウトリガーを供給し、SQ5ZA3 のトラック仕様では張出し幅が 2,272 mm から 5,122 mm です。トラクターの場合は、メーカーがそのシャシーに合わせてサブフレームとアウトリガーを設計します。写真4では、後輪の横でアウトリガーを地面まで伸ばし、クレーンが高所で作業しています。
アウトリガーはメーカーの設計なので、車両全体の安定性を確認し、トラクターとしての許容荷重と旋回範囲を決めるのはメーカーです。クレーン自体の荷重表は上限であり、どのキャリアでもその値を保証するものではありません。タイヤ空気圧、地盤の支持力、ローダーの位置によっても車両の安定性は変わります。
作業バスケットについて
写真4のようにバスケットをブーム先端に取り付ける場合は、人を吊り上げる作業に関するルールが適用されます。ローダークレーンやフロントローダーでバスケットに人を乗せて上げてよいかどうかは、クレーン単体ではなく、各国の法令とバスケット自体の認証で決まります。たとえば米国では、OSHA が 29 CFR 1926.1431 で、クレーンによる人の吊上げを特定の条件の下でのみ認めています。バスケットに人が乗る前に、メーカーとオーナーが自国で適用されるルールを確認する必要があります。BOB-LIFT が供給するのはクレーンであり、クレーンとバスケットを組み合わせた人員搭乗用の認証は行っていません。
SQ5ZA3 の定格
SQ5ZA3 の定格は最大吊上げ能力 5,000 kg、最大吊上げモーメント 10.5 t·m、旋回 400° です。必要な油圧は 28 MPa で 35 L/min、推奨動力は約 22 kW で、トラクターでは通常 PTO 駆動のポンプから取ります。このメーカーがどのポンプを使ったかは写真からはわかりません。自重は 2,286 kg、最大作業半径は 8.05 m で、その位置での荷重表の値は 1,100 kg です。
トラクターや特殊シャシー向けクレーンを計画するには
トラクターなどトラック以外のキャリアにクレーンを架装する場合は、シャシーの型式、許容軸重、供給できる油圧の流量と圧力、必要な荷重と作業半径をお知らせください。クレーンを選定し、取付図と荷重表をお渡ししますので、御社のエンジニアがサブフレームとアウトリガーを設計し、安定性試験を行えます。
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